【コラム】恐怖煽るメディアに辟易、東京感染増もGoTo開始へ

  • 2020年7月10日(金)

 先週は、コロナ対策のあり方は本当にこれで良いのか、という趣旨で色々と書いていささか熱くなりましたが、この1週間でもさらにその思いが強くなりました。東京の感染者数が木曜日に200名を初めて超過したということでニュースなどで盛んに取り上げられていますが、この期に及んでもう一度外出自粛などという話になったら目も当てられません。

 NHKの特設ページによると、日本でコロナが原因となって亡くなった方の数は7月10日午前0時現在で982人だそうです。もちろん海外に目を向けると例えば米国では12万人超の方がお亡くなりになっており、そうしたことを軽視するべきではありませんし、日本の982名の皆様についてその死を軽んじるつもりもありませんが、それでも982名なのです。

 厚生労働省が「日本の1日」という資料をまとめていて、最新版がどれなのかわかりませんが、2016年までのデータを反映したファイルを見ると、1日あたりの死者数の平均は3573名だそうです。少し古い2010年までのデータをもとにしたものだと3280名で、2016年までに約300名も増えているわけですが、今年はコロナでどれほど増えるでしょうか。仮に年末までに合計3000名の方が亡くなったとしても、1日あたりでは8.2人です。むしろ、資料中の「1日あたりの人口減」が、2010年では345人であったのに2016年では904人に増えていることの方がよぼど恐ろしく感じるのですが、皆様はいかがでしょうか。

 また、現在は重症者と死者の数も減り続けています。一般メディアというのは、最も極端な部分を最も衝撃的な印象を受けるであろう伝え方で取り上げようとし、恐怖心はなるべく煽りたいし、それがマイルドになるような部分は気付かないようにしたり忘れたりするものなのだということを常に覚えておく必要があります。

 米国のトランプ大統領、ブラジルのボルソナロ大統領など色々と問題のあるリーダーたちがコロナを軽視する姿勢で批判を浴びていますが、確かに日本でも米国のように12万人もの方々が亡くなっていれば当然表明するべきスタンスも変わってくるでしょう。

 しかし、それにしても例えば米国の人口は3.3億人弱で、コロナで亡くなられた方の比率は0.036%です。そして日本では人口1.3億人に対して982人で、0.001%です。それをゼロに近づける努力は必要ですが、それが行き過ぎて代わりに海外旅行や訪日旅行が止まり続けることには断固反対せざるを得ません。

 まさか自分がトランプ大統領とボルソナロ大統領と同じような主張をすることになると思いませんでしたが、業界人としては致し方ありません。多少の犠牲を払ってでも交流を再開することができなければ、我々の多くは「無職」になる可能性が高いのです。

 「人はパンのみにて生くるにあらず」とキリストは言ったそうですが、この言葉は逆にパンがなくては生きていけないことも示しています。そしてこのままでは、人だけでなく会社が、業界が、国が死んでしまいます。政府が、感染者が増えても緊急事態の再宣言に慎重なのも、22日からGoToキャンペーンの一部を開始すると発表したのも、恐怖した国民はなだめすかしてうやむやにしつつ経済活動を再開させるのだという考えの表れではないでしょうか。

 旅行業界専門メディアとしては、業界で従事される多くの方々が少なくとも糊口の手段は早急に確保できることを願ってやみませんし、そのためにも感染したりさせたりすることのないように細心の注意を払ったうえで、PCR検査の拡充によって国際交流が一刻も早く再開されることを強く要望していきたいと思います。

 なお、関係ありませんがキリストの話題に関連してマリー・アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という言葉を思い出し、調べてみたところなんとそんなことは言ってなく濡れ衣だったそうです。本稿を書いていてひとつ賢くなりました。(松本)

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